大島紬の製造工程

大島紬ができるまで

★「大島紬は二度織られる」といわれます。

大島紬の特徴は糸を「先に染めて」から織る「先染め」です。

①「絣締」絣糸を作る工程・・・図案に合わせながら絹糸を「しめばた」で染めない部分を強く締める。

②「機織」反物を作る工程・・・絣合わせをしながら「機織り機」で図案になるように織る。

大島紬の製造にかかる作業工程は「全部で60以上」、作業期間は10カ月~1年間かかります。それぞれの作業に職人がいます。

★大まかに分類しますと

①図案→②整経(せいけい)→③糊張(のりはり→④絣締(かすりじめ)→⑤染色→⑥織り→⑦検査

①図案
原図やイメージを元に方眼紙に柄の設計を行います。
絣(経糸と緯糸が重なってできる点)を点描のようにして書いていきます。

②整経
絹糸を小さな枠に巻き取ります。
設計図に合わせ、糸の種類、太さ、量を決め、
経糸と緯糸を決められた長さと本数を整経していきます。

③糊張
天気の良い日に整経した経糸と緯糸を別々(一本一本が一反分の長さ)に、
イギス糊(海藻糊)で固め、日光で十分に乾燥させ、絣締めをする準備をします。

④絣締
図案に合わせながら、糊張りした絹糸の柄部分を木綿糸で強く織り込みます。
締めた(織り込んだ)ところは染まらず、締めなかったところは染まります。

⑤染色
締めた糸や地糸を染めます
本場奄美大島紬の染色は、テーチ木染めと泥染めの繰返しです。

【テーチ木染め】
まずテーチ木(車輪梅)の幹と根を小さく割り、大きな釜で約30時間煎じます。
こうして出来た茶褐色の液汁で糸や絣莚(むしろ)を染めます。
およそ数10回も繰り返して染めるうち、テーチ木のタンニン酸によって糸はしだ
いに赤褐色に変っていきます。

【泥染め】
テーチ木の液汁で20回ほど染められた糸や絣莚は、泥田で5回ほど泥染めをします。
次にまた、テーチ木で20回ほど染めて、泥田で染めるという繰返しを3~4回繰り返し
ます。
テーチ木のタンニン酸と泥の鉄分とが化学反応を起こして、大島紬独特の渋い黒色
に染めあがります。

⑥織り
本場奄美大島紬は高機を用い、すべて手織りです。
およそ7センチ程織っては、経糸をゆるめ、針を使って1本1本丁寧に模様を図案に
合わせていきます。
マルキ数や柄、織り工さんによりますが、1反約12,5mを約1月ほどかけて織りあげます。
絣締めで出来た糸の1点1点が、機織りにより図案した柄になり完成です。

⑧検査
完成品には厳しい検査があり、これに通って初めて本場奄美大島紬の証「証紙」が貼られます。

★大島紬の製造工程

 

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