大島紬の柄

奄美大島と大島紬の柄

◆奄美大島と大島紬

奄美大島は、日本に伝存する最古の歴史書である『日本書紀』(奈良時代)には、「海見嶋」「阿麻弥人」
といった記録が残されており、平安時代(797年)に完成した歴史書の『続日本紀』には、明確に「奄美」
と現在の地名と同様の確かな記録があるそうです。

「大島紬」その起源は1800年以前にさかのぼり、紀元前より養蚕や機織の技術が存在していたようです。
(笠利町や龍郷町の遺跡から発見)
7~8世紀には、遣唐使の船が寄港した島でもあり、朝廷、琉球、大陸文化の影響を受けながら「約1,300年」
と長い歴史と伝統をもつ日本の伝統的工芸品です(奈良東大寺の献物帳に記録)

 

◆大島紬の柄

大島紬の柄は、自然や身近な暮らしをモチーフにしたデザインが多く生み出され、草・樹・花・貝・蛇、また海亀の甲羅や夜空の星などを模様化したものが主体となっています。

特に亀甲、青海波、卍柄、ウロコ柄は同じ厄除けで転じて幸せを呼ぶといわれます。

今日でも残されているものが「伝統柄」と呼ばれ、現在では、工技術の研究・革新により変化し、複雑繊細な各種の花鳥紋様、山水調などの新作柄なども発表されています。

 

◆伝統柄

★「龍郷柄」
アダンで作ったカジモーシャ(風車)とハブの背模様の絵図だと言われています。
琉球王朝時代に作られたと考えられたと言われています。

★「秋名バラ」
「バラ」は琉球語でザルを意味します。
東シナ海に面した秋名(あきな)地区で編まれていた「サンバラ」と呼ばれる竹製のザルをモチーフにして作られた柄と言われています。

★「亀甲柄」
小柄の代表的な絣模様です。
平安時代から有職文様として盛んに用いられ、現代に至るまで伝統的な吉祥文様として広く好まれています。

★「西郷柄」
格子の中にさらに細かい絣柄が入る緻密で複雑な織で、太平洋に面している「戸口」や「赤尾木」で 1609年からの薩摩藩支配時代には生まれていたと言われています。

 

◆小柄模様と大柄模様

「小柄模様」は男物に多く、現代でも多数生産されその種類は数十種類にも及び、柄名には考案者や土地名が用いられています。
小柄模様の一つである「西郷柄」は、格子の中にさらに細かい絣柄が入る緻密で複雑な織で、太平洋に面している「戸口」や「赤尾木」で 1609年からの薩摩藩支配時代には生まれていたと言われています。
この緻密な絣で作られた男物柄が『技術的にも品質的にも素晴らしい』ことから、島の誉であり縁の深かった西郷隆盛の名前を冠して龍郷では集落ごとに「戸口西郷」「赤尾木西郷」、笠利喜瀬地区では「喜瀬西郷」などがあります。 反対に龍郷柄などの「大柄模様」は女物に多く用いられており、華やかな印象を受けます。

代表的な柄と成り立ち

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