大島紬のいろいろ

大島紬の人気の秘密

人気の秘密 その①

軽くあたたかい

上質の細い絹糸が素材。1反わずか450グラムしかない。テーチ木染めと泥染めの家庭で、糸はやわらかくなり、肩に軽く、あたたかい。
しなやかで張りのある風合いは着付けが楽。着る人にピタッと寄り添い着くずれしにくい。年数がたち、洗い張りを重ねるほどに、色艶を増しその良さは、増してくる。

人気の秘密 その②

汚れにくく、しわになりにくく、縮まない

糸の表面をおおう薄い膜が、樹脂加工の役目を果たし、外からの汚れを防ぐと共に、生地を燃えにくくしている。糸は、人の手で何度ももまれる事により、しなやかでしわになりにくく、雨に濡れても縮まない。
また、静電気がほとんど発生しないので、裾(すそ)さばきが良く、絹ずれの音が心地良い。その他、防虫効果や防カビ効果もあり、これらはすべて、奄美大島紬独特のテーチ木染めと泥染めによる不思議な力なのである。

人気の秘密 その③

流行や年代にあまり左右されない

帯や裾廻し、小物で変化をつけやすく、同じ着物を母と娘が兼用したり、お嫁入りに持って来た紬が子育てが終わった頃でも着れる。また一疋(いっぴき)をご夫婦、お友達同士でペアで着る方おある。その時代、その情景、その想い出が込められた物語を生む着物である。

 

大島紬 不思議物語

★流星が落ちて、鉄分を含んだ大地に変えた。

奄美大島の大地が鉄分を多く含んでいるのは、その昔流星が落ちたからともいわれております。島の土が星の力を引きこんだ?そんな星のロマンをいっぱい秘めた大島紬なのです。

■大島紬は体にいいって本当?

漢方薬の中で、赤や茶色系統は婦人病によいといわれています。大島紬の染めに使うテーチ木のエキスは赤茶色。また、泥田には、血行増進と保湿効果のある鉄分が含まれています。テーチ木と泥田で染めた大島紬は漢方薬と鉄分を染みこませたような織物です。

 

※ 大島紬資料館に本物の「鉄隕石」を展示しています。

 

泥染の誕生

奄美群島では平安の昔から上布が織られていて。自生していた麻や芭蕉の繊維だったが、やがて、江戸中期には桑の木が植えられ、絹がつむがれるようになった。

インドのイカットがルーツとされる絣(かすり)の技法が伝来していた奄美の人々にとって、紬を織ることはたやすいことであったろう。ところが薩摩藩は租税としてこの高級な紬に目をつけた。

奄美大島では紬の着用禁止令(1720年)が発令され、奄美の人々は紬を着たら罰せられたという。美しい紬を織りながら、自分では着られず上布をまとう島民の気持ちはどんなにかさみしかったことだろう。そして泥染はこうした背景の中から生まれたといわれている。

ある日、代官の調べを受けた農家の主婦が自分の着ものをそっと泥田に入れて隠した。後で取り出して洗ったらテーチ木で染めた茶褐色が黒く変わっていたという。

奄美大島の泥染紬誕生の伝説である。

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